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反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークⅤ 

2006.05.25.Thu.23:55
     

 自分で小説を集めるにあたって、ハードカバーものはほとんど買いません。まず1つ目にデカイ。1冊でかなり場所(主に高さ)をとってしまうのがイタいです。2つ目にカバーが硬い。いや、だからハードカバーで言うんだけどさ。結局ハードカバーだと片手でめくれないじゃないですか?電車ん中とかで吊り革に掴まりながら片手でパラパラ読むみたいなコトができないし、両手でも何かとめくりづらい…まぁ携帯にあまり適さないってコトですね。あとはデカくてめくりづらいという2つの要素を合わせた結論。授業中にこっそり読めん。コレが最大の理由だったり。

 石田衣良の池袋ウエストゲートパークシリーズってまずは文藝春秋で発売されてから、ある程度たつと文春文庫で文庫版が出版されるんですよ。だから、この反自殺クラブにしても文庫が出るのを待ってたんですがなかなか出ない。それで品川図書館に文藝春秋のが置かれてるのを発見してしょうがないから借りちゃったってわけ。

 真島マコト(誠)の冒険活劇も早いものでもう5冊目。マコトは一体何歳なんでしょうか?もうそこそこいい歳ですよね(笑)ってコトで今回収録されてるお話をちょこっとずつ紹介。

 -スカウトマンズ・ブルース-
 池袋で風俗のスカウトマンをしているタイチ。男の友達はいないが女ならたくさんいる。マコトはコラムのネタになるかもと、タイチにナンパのテクニックを取材がてらに聞いてみます。結局のところタイチには女の子を惹き付けるオーラがあるようで。まぁうらやましいw しかしタイチの八方美人ぶり(タイチは仕事でやってるだけだから正確には八方美人とは言えないかもしれないけど)が1人の女の子をトラブルに巻き込んでしまい…。
 街行く女の子に声をかけて、風俗へとスカウトをするスカウトマンのお話。タイチに振り向いてほしくて1人の女の子が風俗の世界へ足を踏み入れてしまうんだけど、なんか風俗の世界も色々大変なのねと思ってしまう今日この頃。ちなみに今のところ1回もお世話になってません(笑)クリーンな大学生。

 -伝説の星-
 突然マコトの果物屋にサンダーバードでやってきたかつてのロック歌手・神宮司。彼はとある空き地にロックンロールの博物館を建てたいと言う。そのための融資を銀行にしてもらうために、集客力のあるところをデモしたくてGボーイズの力を借りたいというのだが…。
 不動産絡みのちょっと文学部在籍の俺には小難しい話。珍しくマコトが最後に1杯食わされます。


 -死に至る玩具-
 東京発のソウルディーヴァ人形のニッキーZ。1千万個を最速で売った人形としてギネスにも認定されている人気人形が実は誰も知らない裏では、人の命を奪っているとチャイニーズ・ヘルスのキャッチであるコモモから知らされたマコト。諸悪の根源である玩具メーカー・キッズファームへの抗議をマコトは決意する。
 多分今までのトラブルで一番平和に解決した事件です。血もほとんど流れません。どこかの会社が急成長する裏側には、低賃金で製品を作らされてる貧困層の人々がいます。それを思い知らさせる1話。コレを読んだ後だと、何かを買う時に「コレ1個にどれだけの人の苦労があるんだろう」とついつい思ってしまいます。

 -反自殺クラブ-
 日本中を席巻する集団自殺の波。そんな中マコトが出会ったのは、反自殺クラブを立ち上げて自殺を止めようとする若者たちだった。
 最近ではあまりニュースで自殺を取り上げなくなりました。しかし自殺は消えていません。警察庁の統計を調べてみましたが、平成10年以降自殺者は年間に3万人以上を維持。1日に実に100弱の人たちが自ら消えているのです。彼らが何を思い自らの命を絶つのか、正直俺には知る由もありません。生きていく方が辛い…その気持ちは分からなくもありません。が、その辛さが生きているってコトを実感できる証なんじゃないかなぁと若輩者のくせに考えます。ただ、1人の死が何人もの人を悲しませるのは事実です。


 実は、今やってるケンタのバイトとは別に本に携わるバイトを始めるつもりです。まだ先方さんと会ってないので確定ではありませんが、後日ブログでも書こうと思います。






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コメント
もう1つバイト増やすの??
でも本関係なら向いてるかもね(^o^)

文章の“反自殺クラブ~”のところ読んで共感したよ。ゥ~ン....難しい問題だね↓↓
>りょうこ

結局、自殺を考える人と考えたこと無い人の考えって絶対に相容れないんだよね…だから「思い直せ」なんていう説得は死を覚悟した人には何の引き留めにもなってないんだと思う。難しいけど、そういう人たちの心をケアする仕事ってスゴイ大変だよねぇ。

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