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「春の雪」

2005.11.10.Thu.20:24
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 大学の友達に連れられ、みなとみらいでレイトショーで「春の雪」を観てきました。原作は三島由紀夫、小説は読んでないけど今度読んでみようかなぁと思いました。

 主演は妻夫木聡と竹内結子。この2人で思い出すのが映画「タイタニック」の吹き替え。ジャックとローズの吹き替えをしたわけですが…完全に黒歴史かと。あれはヒドかった…。他にもドラマ「ランチの女王」で共演してたりと、何かと縁があるみたいです。

 内容はと言いますと、時代は大正…貴族社会に生きる松枝清顕(妻夫木)と綾倉聡子(竹内)は幼馴染み、幼少の頃は2人で百人一首などを講じて遊んでいました。時は過ぎ、周りから結婚を勧められる年頃になった聡子はとても美しい女性になっていました。しかし、良家との縁談は断るばかり。それもそのはず、彼女の意中の男性は幼い頃から清顕ただ1人だったのだから。一方の清顕は、自分の気持ちに素直になれず、友人使って聡子の気を引いたり、父から「聡子をどう思う?」と問われても「何故そのようなことを?」と、まるで好きな子に悪戯をする小学生のよう。

 そうこうしてる内に、宮家の王子・洞院宮治典王と聡子との婚約が決まります。宮家との婚約など取り消しの効くコトではない。聡子が手に届かない存在となってしまって清顕は初めて気付くのです。

 「自分はこれほどまでに聡子を愛していた。」

 まぁこっから先は物語の中核を成すので続きは劇場で(笑)ココまで読めばある程度お察しできるかと思いますが、2人が選ぶのは「禁断の恋」です。行く行くは秘密の逢瀬を重ねていくわけですが…。さて、宮家の王子・洞院宮治典王を演じたのは及川光博ことミッチー。狙ってる感があるのは気のせいですか?しかも、珍しいコトに今回ミッチーが喋るシーンはほとんど皆無。多くて2回くらいだったような?でも、それはそれで巧い演出だと思いました。

 この映画のセールスポイントは、何と言っても美しい風景描写。色鮮やかな自然、大正という時代の建築など目を奪われるものばかりですので、それだけでも足を運ぶ価値はあると思います。そして原作にはないものとして百人一首が挙げられます。

 瀬を早み岩にせかるる瀧川の われても末にあはむとぞ思ふ (崇徳院)

 2人はこの歌の読み札と取り札を、それぞれ大事に保管していました。いつの日かまた会えるようにと。

 この歌には「川の浅瀬の流れが早いために、岩にせき止められた急流が、いったんは二つに分かれても、また下流で一つになるように、私達二人も、たとえ今は人に邪魔されても、将来はきっと結ばれようと思う。」という意味が込められています。そんな彼らに待ち受ける将来とはどのようなものなのか、是非確かめてほしいと思います。

 実はこの百人一首、もう一首重要な歌が劇中には存在しました。それは冒頭の回想シーンで聡子が「瀬を早み~」の歌を詠む前に、上の句だけ詠んだだけで次の「瀬を早み~」繋げられてしまった歌…

 恋すてふ我名はまだき立ちにけり    

 これは壬生忠見の歌で、下にはこう続きます。

 人知れずこそ思ひそめしか

 この歌には「わたしがあの人を恋しているといううわさが、世間の人たちの間にもう広まってしまったよ。だれにも気づかれないように、そっと思いはじめたばかりなのに・・・。」という意味が込められています。すでに映画を観賞した皆様にはこの意味がご理解いただけると思います。あと確か光孝天皇の「君がため春の野に出でて若菜つむ 我が衣手に 雪は降りつつ」も詠まれてた気がするんですが、記憶が微妙なため深追いは避けます(笑)

 ちなみに意味は「あなたにさしあげようと思って、春の野に出て若菜を摘んでいました。ふと空を見上げると,春だというのに,雪がちらちらと降ってきて、わたしの着物の袖に散りかかっていることです。それでも、あなたのことを思い浮かべると寒さなどけっして気になりません。」となります。あ~意味書いてたら絶対出てた!って確信が沸いてきた気が…。だって、あまりにも映画に沿ってるもの…。

 誰か俺より記憶力ある人お願いします(何をだよ)。

 ってコトで、このブログにしては珍しい恋愛ものの映画レビューでした♪






気が付いたら100位前後うろちょろしてるね~…。中身ないもんな(笑)








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コメント
TBありがとうございます!こちらからもさせて頂きました。
光孝天皇の歌、言われてみれば詠まれていたような……私も記憶があやふやなんですが。
だけど、まさにこの映画のためにあるような歌ですよね。
私のブログへのTBありがとうございました。こちらからもTB返し、させていただきました。
『春の雪』のプロローグで読み上げられた三首の歌、最初の歌の印象が弱くて思い出せなかったのですが、光孝天皇の歌だったんですね。
映画とあってるといえばあってるけど、少し安易な気も…(笑)。
ユトリさん>>
歌の意味聞くと、ますますこの歌に思えてくるんですよね(笑)DVD待ちかな…もう一回観に行くのも何かなぁ。

lunatiqueさん>>
そ~なんですよね、序盤過ぎて、後々重要かどうか分からないから(ただでさえオリジナルだし)細かいところ覚えてないんですよね…。
これで詠まれてなかったら恥ずかしい…。
トラックバックありがとうございました。
『春の雪』に出てくる和歌は「瀬をはやみ~」しか覚えてなかったので参考になりました。
でも、三島の原作には和歌は全く登場しないんですよね。
不思議
たでしなが、さとこにきよあきからの手紙を読ませた意味を教えてください。
>わたるさん

かなり前の記事にコメント寄せていただいてありがとうございます☆

詳細の記憶があやふやなのでかなり自信ありませんがお許しを。蓼科(たてしな)は聡子の清顕への好意を知ってましたから、あえて見せたんじゃないでしょうか?まぁ聡子が読んでもウソだと簡単にバレるような内容でしたし、ちょっとした悪戯みたいな感じだと思います。

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以前からこのブログに書いてきましたが、今週土曜日公開のこの映画に、タイの若手人気俳優が二人出演しています。ひと足お先に試写を見てきました。付き合いもあって、2回も。春の雪公式サイト (ブログの制作日誌には2人の話も、ちょっと書いてあります。) ひとりは、
春の雪をシネマサンシャインで見てきました。
行定勲監督の映画『春の雪』は、三島由紀夫の原作にはないさまざまなシーンを創作し、話のなかに挿入している。そうしたもののなかでもっとも成功しているものは、プロローグの百人一首のシーンではないかと思う。和歌の世界を百人一首で代表させることそのものは、あまり
★★★★☆遂に観てきました。妻夫木聡が好演でした。女を知らず、恋を知らない子供の清顕と、嘘をつくときの嫌らしい顔の清顕と、聡子を知ってからの男の清顕とを、見事に演
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