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遺族の訴えが司法を変えた瞬間

2006.04.12.Wed.23:03
 とある民事訴訟の判決が今日下されました。その判決を知った時俺は思わず涙をこぼし、ある1人の父親に対して心から「お疲れ様でした」とつぶやきました。

 父親の名は須藤光男さん。1999年12月に栃木県の山林で死体となって発見された須藤正和さん(当時19歳)のお父さんです。あまり話題にはされなかったかも知れませんが、俗に言う栃木リンチ殺人事件です。事件の詳細・その後の経緯に関してはコチラを参照してください。
 加害者の元少年たちの刑期は既に確定しており、今回の裁判は県や少年を相手取った損害賠償でした。そして今回の裁判で司法が認めたコト、それは捜査の怠慢と殺人事件の因果関係です。元少年たちが殺人を決行する以前から、光男さんと、裁判で戦いを続ける最中に倒れて今は帰らぬ人となってしまった妻の洋子さんは再三警察に出向きましたが応対した署員は全く取り合ってくれませんでした。その後も警察が動くコトはありませんでした…そして正和さんはこの言葉を最後に遺して短すぎる一生を終えました。

  「生きたまま埋められるのかな。残酷だな。」



 俺がこの事件に興味を持ったのは、その凄惨さもさるコトながら自分の良く知る事件に類似性があったからです。その事件とは、同じく1999年、正和さんが殺される少し前の10月…1人の女子大生・猪野詩織さん(当時21歳)が桶川駅近辺で殺された事件…桶川ストーカー殺人事件です。詩織さんの両親もまた、詩織さんが殺される以前から警察へ訪れ、今までされてきた数々の恐喝や嫌がらせを訴えましたが警察の対応は怠慢そのものでした。それどころか調書の一部を自分たちの都合のいいように改竄さえしていました。栃木のリンチ同様、訴えも空しく詩織さんは殺されました。  

 今日まで生きてきて、この時ほど警察に対して怒りを覚えたコトはありません。
 2つの事件が起きた頃、俺は中学生でした。そして、同級生で仲の良かった女の子が詩織さんの家と家族ぐるみの付き合いをしていて詩織さんを姉のように慕っていました。事件後…アイツからそれを聞かされてとても驚きました。少なくとも俺にとってはそれまで身近な人間が亡くなる…それも殺されてなんてコトはありませんでした。それでもアイツは悲しみをこらえて詩織さんへの誹謗中傷ともとれる報道を繰り返すマスコミに対して、その疑問点を訴えていました。同じ立場にいたとしても、俺はあんなに強くなれないかもしれません。今まで知り合った人の中で、アイツが一番尊敬できる人間です。
 ちょっと話がそれましたね。とにかく、両事件に共通するポイントはココです。

 「あの時、警察が動いてくれていたら…」

 後に続く言葉は言わずもがなです。しかし詩織さんの事件ではその訴えが退けられてきました。そして今回の判決で司法はそれを認めました。コレは確実に大きな一歩だと言えます。本来ならそれが当たり前だと言いたいのですが、それができなかったのが今までの日本の司法です。その司法を遺族の訴えが変えたのです。今日の法廷には詩織さんの母親である京子さんも姿を見せていたそうです。
 桶川ストーカー殺人事件においてもこの判決は大きくプラスになります。是非そうなってくれるコトを切実に願っています。

 ふと、大学一年の頃…桶川ストーカー事件国家賠償訴訟での勝訴を目指す市民集会に出席した時を思い出しました。実はその時、全国犯罪被害者の会を代表して須藤光男さんからの発言があったのです。彼の訴えを直に聞いたのは後にも先にもこの時だけでしたが、正和さんはとても良い父親に恵まれたんだなぁと思うばかりでした。
 その父親は辛く長い戦いの末に勝利を収めました。これからの日本を変えていける勝利です。今日は、そんな忘れられない判決が下された日でした…。ご苦労様、貴方はとても立派な父親です…。











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コメント
猪野詩織さんの事件はテレビドラマにもなったよね。
私も見てて、「何でこんな不条理なことが許されるんだろう」ってすごい悔しくなったけど、実際にその事件に傷ついたり、負けずに闘ったりしてる人が今もいるんだなぁってことをこの記事読んで改めて実感した。

権力と闘うのって、すごい気力も体力も、お金もいることだから途中で力つきちゃう人がいたり、最初から諦めざるをえない人がいたり。
司法の場でこういった決断がなされたことは、「権力に逆らってもどうせ無駄」だった今までからの大きな転換点だと思います!
>悠貴ちゃん

一番認識しなきゃいけないって思うコトは、陽の当たらない所で何十倍何百倍もの人たちが強大な権力の被害を受けてるってコト。最終的に殺されさえなければ大きく取り上げられうコトもほとんどないだろうし、警察が取り合ってくれないケースなんて数え切れないほどあると思う。「警察は事件にならないと動かない」…このイメージを頼むからさっさと払拭してもらいたい。少なくとも今の警察のやり口は大っ嫌い。

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