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命懸けのバイトしてみる?「インシテミル」

2007.11.30.Fri.22:41



 会社で研修を始めて最初の月末。そうかコレが月末というものか…。皆慌しくオフィスと経理とを行ったり来たりしてます。領収書がどうだの明細がどうだの、俺にはさっぱり分からぬ世界ですw しかし4月から、その分からぬ世界の仲間入り。残り僅かな余生を楽しみたいもんです。

 この前、雫井脩介の「犯人に告ぐ」を読了しました。映画化に誘発されて読みました。たいてい原作付きの映画が公開される場合、原作の小説だけ読んで満足するのが俺のパターンです。

 んで、そのレビューは今度やります。今日はコッチ「インシテミル」。







米澤 穂信 / 文藝春秋(2007/08)
Amazonランキング:6708位
Amazonおすすめ度:
快作
わくわく
かなり良かったです。





 俺にしてはかなり珍しく表紙買い。しかもハードカバー。まぁそういった買い方して9割は外した試しが無いですけどねw 面白そうな本に対する嗅覚だけは良いようです。表紙からは平和そうな印象を受けますが、もちろんそんなハートフルな小説を俺が読むとでも?







 大学生・結城理久彦は車が欲しかった。そんなわけでアルバイト情報誌から割の良さそうなバイトを探していた。そんなアルバイトとは完全に無縁に見える女・須和名祥子と結城が目を止めたのは、こんな募集要項だった。




 年齢性別不明。一週間の短期バイト。ある人文科学的実験の被験者。一日あたりの拘束時間は二十四時間。人権に配慮した上で、二十四時間の観察を行う。期間は七日間。実験の純粋性を保つため、外部からは隔離する。拘束時間には全て時給を払う。





 そして、その時給は…
















 一一二〇百円




 つまり時給・十一万二千円という破天荒な額。誤植か冗談だと思いつつ、応募してしまう結城。かくして実験場へと足を運ぶ結城。そこには須和名の姿も含め、十一人の姿があった。そして主催者側である「機構」から告げられる「実験」の詳細。もちろん時給に誤りは無い…しかし日本国の法律対して責任を負わない、被験者同士で傷害が発生した場合その責任が加害者ではなく「機構」が負うといった不可解な説明が続く。
 
 


 しかしその妙な条件を前にしても、報酬額の大きさから辞退する者はいなかった。そして「暗鬼館」で始まる実験。まずは一夜を過ごし、何も起こらないと思った頃に「機構」から告げられたボーナスの存在。その具体的な中身は…




















 人を殺した場合



 人に殺された場合

 

 人を殺した者を指摘した場合


 人を殺した者を指摘した者を補佐した場合





 第一の犠牲者と共に「実験」の幕が上がる…。





 米澤穂信はコレが初めて。やっぱ色んな作家さんを開拓していくのは楽しいですね。ウチにある小説群だと霧舎巧に一番属性近いかな?まぁ決定的に違う点がありますけど。それは「殺人の動機」。ミステリだろうと何だろうと、およそ殺人にはそれなりの動機があります。猟奇殺人であっても、とりあえず広義な意味で快楽という動機をココでは付与します。


 しかしこの小説では、殺人の動機は与えられるものです。その目的部分になるのが一般人からしたら莫大とも言える金。殺人と金を天秤にかけ、犯人として指摘されないように工夫を凝らす。第三者からしたら、他の誰が殺したか分からない…そして疑心暗鬼は大きくなる。見事なまでのミステリ王道悪循環。


 この殺人ら辺には、もっと色々面白い条件があるんですが、それはこの話のキモとも言える部分なので気になった方は実際に読んでみてください。ネタバレしすぎるのもアレですしね。



 最後に個人的な感想を述べるなら充分満足のいく作品です。強いて言えば、後始末がさらっとしてるかなぁって印象がありますが、物語の結末なぞ得てしてそんなもの。読み手に考える余地を残してこそ、という考えもアリですかね。とにかく面白くて良かったです。何せ、このサイズで最後に買ったのが山田悠介だったので。







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